銀の現物を購入しようと思う。銀の購入方法や注意点等もわかった。でも、一つ、疑問に思うことがある。
「銀の地金と銀貨は、どちらを購入すればいい?」
そこで、この記事では、銀のインゴットと銀貨の価値の違いとポイントなどをご紹介していきます。
銀の地金と銀貨の選び方
銀の現物を購入するときに、地金(じがね/ちがね)/インゴットと、銀貨のどちらを購入すればいいのか迷います。どのような点を考慮すればいいのでしょうか? この疑問への答えは、銀を売却するときの査定項目にあります。
銀を売却するときの査定項目
銀を売却するときの査定項目は、次の3つです。
- 銀の重量
- 銀の純度
- 銀のプレミア
上記の内、一般的な査定項目は、上2つの重量と純度に基づく物です。重量とは、銀の重さですね!対して、純度とは、その重量の内、何パーセントの銀があるのか?です。
例えば、重量が1kg、銀の純度が75%の場合は….
銀の査定額=1g単価×1000×0.75
銀の含有部分に対して、そのときの1g辺りの売却単価をかけます。銀次郎ショップで販売している銀は.999又は、.9999であり、純度は限りなく100%です。この場合は、1kgの銀のバーであれば、ほぼ100%が売却時の査定対象です。
その他のプレミアは、ある時期、ある枚数だけ発行された~など、限定的な銀に対して評価されるため、資産防衛をするための銀としては不適切です。よって、銀の売却時は、重量と銀の純度の2つが大きな基準だと考えた方が良いです。
銀の査定項目は、重量と純度の2つのみだと考えた方が良いです。さらに、銀を購入したときと売却するとのスプレッドも考慮することをお勧めします。
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銀の地金(インゴット)と硬貨の違いとは?
銀を売却する上での評価項目は重量と純度の2つです。銀の純度と重量以外は評価しないとも言い換えられます。この前提を頭に入れた上で、地金と硬貨の違いを考えてみましょう。
地金は、インゴットともいわれています。1oz、5oz、10oz、1kgバーなどがあり、金の延べ棒の「銀バージョン」です。
一方、銀のコインは、次の物です。メープルリーフコインなど、様々なデザインの物があり、加工が非常にキレイに仕上がっている点が大きな特徴です。
資産防衛としての銀は?
銀の地金と銀のコインを比べたとき、資産防衛用としては、どちらがより適切なのでしょうか? 銀のコインタイプは、表面に1USDなど、法定通貨としての価値と、銀としての価値の2つを併せ持つ場合が多いです。
他方、銀の地金(インゴット)は、法定通貨としての役割はなく、銀の大きさと純度のみが刻印されています。結論を申し上げると、資産防衛用の銀は、銀のインゴット一択です。この理由は、銀価格に含まれる「加工賃」にあります。
加工賃とは、その銀製品を製造するときにかかる加工費用です。加工賃は、より繊細なデザインほど高くなり、単純かつ単位がでかい物ほど安くなる傾向があります。
では、銀のコインとインゴットを比べた場合、どちらが加工賃が低く、単位が大きいのでしょうか? すでにお分かりの通り「銀のインゴット」です。インゴットは、加工を少なくしているため、銀の価格に含まれる加工賃が小さくなります。
よって、銀のインゴットは、銀貨タイプよりも、銀のスポット価格により近い金額で購入できます。資産防衛用の銀としては、コインよりも適切だと言えます。
まとめ
- 銀の売却時の評価は、重量と純度の2つ。
- それ以外の部分の評価はほとんどないと考えた方が良い。
- コインタイプとインゴットタイプの違いは加工賃
- 加工賃が少ない銀程、銀のスポット価格に近い=有利
- よって、銀の現物は、インゴットかつ大きな単位で所有することが重要